pythonには辞書型という2つのデータがセットとなっているデータ型が存在します。
以前ご紹介した下記リスト型と似た機能を持ったデータ型です。
【python】リストの基本的な使用方法 | エンジニアKISARAGIの備忘録 (kisaragi-it.com)
一つのデータからもう一つのデータを検索することができるようになっていて、どういったところで使用するのだろうか?と疑問に感じる方もいるかと思います。
この記事では辞書型の使用方法、どういったところで使用するのか、辞書型のその他機能などを解説していきます。
辞書型とは?
では辞書型について例を基に解説していきます。
構文は下記のようになっています。
変数={key1:value1,key2:value2,・・・}
keyとvalueを「:」で区切って、要素文記載していくだけです。
ではこの辞書型はどこで使用するのかというと下記実際のコードを基に解説していきます。
dict1={'curry':780,'ramen':1020,'pizza':800}
それぞれカレーが780円、ラーメンが1020円、ピザが800円というメニューを基にした辞書型変数を作成しました。
これにより例えばラーメンを頼みたいとなった場合、ラーメンと一緒に値段も紐づいて表示することができます。
このように辞書型の使用場所として、何かの商品とその値段を紐づけしたいとなった場合に有効活用することができます。
そのほかにも社員と社員番号、氏名と電話番号などといった紐づけ処理でも使用可能です。
辞書型の機能
次に辞書型の機能について各種説明していきます。
具体的には下記5つを解説していきます。
- 検索機能
- 修正機能
- 追加機能
- 削除機能
- dict()関数
検索機能
まず初めに解説するのは検索機能についてです。
これはすでに作成されている辞書型の変数からkey値やvalue値から要素が存在しているかをTrue、Falseで判定してくれるという機能です。
具体的には下記のような使用方法があります。
【使用方法】
dict1={'curry':780,'ramen':1020,'pizza':800}
print('ramen' in dict1.keys())
【実行結果】
True
ramenというkey値があるかを検索し、実際に辞書型の変数内にあるため「True」と返答されています。
key値の検索をする際は変数の後ろにkeysというメソッドをつけることで検索可能となります。
また逆にvalue値を検索することも可能で、valueの場合はvaluesメソッドを使用します。
dict1={'curry':780,'ramen':1020,'pizza':800}
print(780 in dict1.values())
修正機能
次は修正機能についてです。
こちらはすでに作成した辞書型の変数を変更することができます。
【使用方法】
dict1={'curry':780,'ramen':1020,'pizza':800}
print(dict1)
dict1['curry']=800
print(dict1)
【実行結果】
{'curry': 780, 'ramen': 1020, 'pizza': 800}
{'curry': 800, 'ramen': 1020, 'pizza': 800}
上記のようにcurryの値段を780→800と変更出来ていることが分かります。
追加機能
すでに作成した辞書型の変数に新しい値を追加することも可能です。
【使用方法】
dict1={'curry':780,'ramen':1020,'pizza':800}
dict1['gyudon']=450
print(dict1)
【実行結果】
{'curry': 780, 'ramen': 1020, 'pizza': 800, 'gyudon': 450}
一番後ろにgyudonが追加されることが分かると思います。
削除機能
追加も可能でしたが、もちろん削除をすることも可能です。
削除の際はpopメソッドを使用します。
構文は下記の通りkey値を指定することで削除が可能です。
変数名.pop('key値')
使用方法と実行結果は下記の通りです。
【使用方法】
dict1={'curry':780,'ramen':1020,'pizza':800}
dict1.pop('pizza')
print(dict1)
【実行結果】
{'curry': 780, 'ramen': 1020}
pizzaが削除されて、curry、ramenのみの表示となっています。
dict()関数
最後にご紹介するのはdict()関数についてです。
辞書型の定義は下記の通りと先ほど解説しました。
変数={key1:value1,key2:value2,・・・}
これとは別にdict()関数を使用することで下記のように記載することも可能です。
変数=dict(key1=value1,key2=value2,・・・)
実際に使用した例と実行結果は下記のとおりです。
【使用方法】
dict2=dict(curry=780,ramen=1020,pizza=800)
print(dict2)
【実行結果】
{'curry': 780, 'ramen': 1020, 'pizza': 800}
シングルコーテーションなどを記載する必要がなく、こちらの方が書きやすいという方も多いのではないでしょうか?
一応どちらの記載方法も覚えておいて損はないので、ぜひこの機会に両方覚えていただくことをオススメします。
まとめ
この記事ではpythonの辞書型について解説してきました。
- 辞書型とは?
- 辞書型の機能
辞書型は使いどころがいまいちイメージしずらいものかもしれませんが、覚えておいて損はないものとなっていますので、ぜひこの機会にマスターしてみてください。
以上で今回の解説は終了となります。
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