「今の会社にいても何も成長できない」
「残業時間が多すぎて自分の時間が全く取れない」
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
私もかつて同様の悩みを抱えていて、現在もまた転職を考えています。
そういった中でとある本と出会い、そこで得た気づきがいくらかあったのでこうして記事といたしました。
その本というのが、下記の「転職の思考法」というものです。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法 [ 北野 唯我 ] 価格:1,540円 |
今回はこの本から得た私の気づきについて記載していきますので、本が気になった方はぜひ一度手に取ってみてください。
マーケットバリューで考える
まず転職の事を考える前に働く上で気にすべきことがあります。
それがマーケットバリューというものです。
簡単に言うと自分の市場価値です。
自分にはどれだけの市場価値があるのかについて常に気にすることが大切です。
この自分のマーケットバリューを測る方法として下記3点のうち2点の規模が大きければ大きいほど自分の価値が高くなるというものです。
- 技術資産:どこの会社でもやっていける技術力がある人間
- 人的資産:コミュニケーション力などが高く周囲の人から信頼される力のある人間
- 業界全体の生産性:才能がなくとも業界全体が成長しているため給料が上がる人間
上記3点で今現在の自分のマーケットバリューを評価することができます。
そこでやはりIT業界というのはまだまだ成長の余地があり、スキルも身につくということが分かります。
またコミュニケーション能力もある程度は必要で、自分の書いたソースを相手に的確に伝えることもあります。
IT企業だけでなく他の業種でも今やITは欠かすことのできない技術となっています。
だからと言ってやみくもにプログラミングやIT知識をつけていこうとするのは間違っています。
プログラミングといってもたくさんの種類がありますし、これから廃れていく言語もあるかもしれませんし、全く使う機会のないIT知識を身に着けたところで役に立たないこともあります。
ですので、これから多くの場所で使用されそうなプログラミング言語とそこに付随したIT知識を中心に勉強して、自分の技術的な価値を高めていくことがまずは大切ではないでしょうか?
そこで自分が今まで働いてきて獲得したスキル、現在働いている業界の成長具合、人との関わり具合などを分析して今の会社では成長できないと考えたら、少しでも技術力が伸ばせそうな会社に転職するのも一つの手です。
転職できるほどのスキルがないというのでしたら、プログラムの資格を受けてみてはどうでしょうか?
プログラミングの勉強を始めようと考えて多くの方が挫折される原因として考えているのが、何を勉強したらいいのか分からないというものです。
プログラムを身に着けるうえで一番いい方法は何かを作ってみることですが、その何かが中々思いつきません。
そこで資格の試験に合格するという目標で参考書に書かれている内容をまず理解できるようにします。
それだけでは実際に仕事で即戦力になることは少ないですが、スキルアップの第一歩としてそこから始めて自身が付いたところで転職活動を始めるのも遅くはないかと思います。
楽しく仕事をする
皆さんは仕事をする上でどのようなマインドで仕事をしていますか?
私は働きだした当初はお金のためでした。
多くの方がそうかと思います。
ただ私は技術者派遣として働いているのですが、以前働いていた会社では仕事量が大変少なく毎日定時で帰宅していました。
それだけ聞くとなんていい会社なのだろうと思われる方もいるかもしれません。
決してそのようなことはなく、定時までの時間内でも仕事はほぼなく、どれも簡単で誰でもできるような内容でした。
そのためスキルアップ等できるはずもなく、ただ給料が楽しみという状態となっていました。
さすがに一年以上その状態が続いたため、勤め先は変更しました。
そこで初めてお金のためだけに働くことのむなしさについて気づかされました。
働くならやはり楽しくないと続けることはできません。
楽しくなくても続ける方もいるかもしれませんが、私としてはただ単に感情を押し殺して毎日ルーティンとして業務を行っているように感じます。
それってとてもつまらない人生ではないでしょうか?
決してそういった働き方をしている方が悪いということを言っているのではなく、どうせ働くなら楽しくお金を稼げた方がいいですよね?ということを言っています。
「楽しく仕事ができる人なんて一握りの存在だ」と言われそうですが、決してそんなことはないかと思います。
そもそも楽しくない仕事とはどういったものがあるでしょうか?
私が考える楽しくない仕事は、とにかく誰でもできる作業で、同じことの繰り替えしといったものかと思います。
私はそのような仕事は面白くなく、無機質な毎日を送ることになる仕事ではないかと思っています。
そういった仕事はIT技術によってやがて置き換えられていくと思うので、今から経験を積んでいってもやがて業界全体が衰退して仕事自体がなくなるかもしれません。
反対に楽しい仕事というのは、自分で考えて誰でもできるということはなく、IT技術でもすぐに代替するというのが難しいものだと考えています。
ですので楽しいと思える仕事に取り組むことで、お金以外の働く理由を見つけられるとともにスキルアップにもなるのではないかと考えています。
転職は決して悪でない
では最後に転職が悪だという噂について語っておきます。
昔は転職する人を悪く言うことが多かったかと思いますが、今はそこまで転職について悪いイメージがないという人がほとんどではないでしょうか?
それでも中には「せっかく新卒で採用してもらったのに転職するなんて・・・」「転職するなんて我慢強さが足りない」といったことを考えている人もいるのではないでしょうか?
そういったことを言い訳に転職を諦める人はただ臆病なだけで、諦めさせようとする人はただ自己中心的なだけかと思います。
「転職して給料が下がったらどうしよう」
「転職したことで周りから恨まれたりしたらどうしよう」
「自分は我慢しているのに、なんであいつは我慢しないんだ」
こういった考えの元転職を諦めたり、諦めさせようとしたりします。
そういった人はいつまでも転職はできませんし、部下から嫌われます。
仕事をするうえで別に一つの会社にこだわる必要はないのです。
ある程度の技術力のある人なら、その技術を会社に提供することで対価(賃金)を貰っているのでどこの会社でもいいということになります。
ただ技術力のない、ただただその会社でしか活用できないスキルしか持っていないとなると他の会社で働くようになっても何もできない社員というレッテルを貼られてしまいます。
なので先ほども話しましたが、今からでもいいので成長している業界のスキルを少しでも身に着けて会社に縛られない生き方のできる人間になることが大切です。
まとめ
この記事では「転職の思考法」を参考に転職が今の時代当たり前であるということを解説してきました。
- マーケットバリューで考える
- 楽しく仕事をする
- 転職は決して悪でない
私もマーケットバリューが高いとは言えませんが、どの会社でも通用するスキルというものを意識して日々の業務と勉強をしていこうと考えています。
転職するにはそれなりの勇気がいりますが、ここで踏み出さないと後で後悔するのは自分です。
なので今の会社に本当にいていいのかという考えが少しでもよぎったら、今回紹介した本を読んでみてはいかがでしょうか?
内容としては物語形式のためビジネス本が苦手という方でも、するすると読める内容になっているかと思います。
以上で今回の解説は終了となります。
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