「バックアップをしなければいけないが面倒で全くしていない」という方はいませんか?
バックアップは一度行えばそれで終了ということはなく、定期的に実施する必要があります。
しかし定期的に実施するとなると多くの方が面倒だと考えるのではないでしょうか?
またバックアップをするにしても時間がかかりそうで、滅多に実施しないという方もいらっしゃると思います。
今回はそれらの悩みを解決するコマンドやPCの機能について紹介します。
robocopyでのバックアップ方法
今回ご紹介するバックアップ方法としてはrobocopyというコマンドを使用したものです。
多くの方が考えるバックアップ方法として、外部媒体にコピー&ペーストを使用して実施するというものがあります。
確かに簡単で最も使い慣れた方法ですぐに実施することができます。
しかしこの方法だと毎回バックアップ元フォルダとバックアップ先フォルダへアクセスする必要があります。
これでは面倒で定期的にバックアップを実施しようとは考えなくなりませんか?
そこでrobocopyというコマンドを使用することでより簡単にバックアップを行うことができます。
ただコマンドを入力するとなると毎回入力するのは面倒ですので、ここではバッチファイルを使用することとします。
一応バッチファイルについて簡単に紹介しておくと、ファイルをたたくだけでコマンドを実施することができるものです。
下記コマンドをテキストファイルに記入して、ファイル名を「ファイル名.bat」のように変更するだけで作成することができます。
robocopy 【バックアップ元フォルダ】 【バックアップ先フォルダ】 /MIR /R:0 /W:0 /LOG:【ログ出力先(ファイル含む)】 /NP /XJD /XJF
基本的に変更するところは【バックアップ元フォルダ】・【バックアップ先フォルダ】・【ログ出力先(ファイル名含む)】です。
下記の通りに入力すると「C:\Windows」にあるファイル・フォルダ類を「D:\backup」へコピーしてくれます。
そして「D:\log」内に「backup.log」というログファイルを出力してくれます。
robocopy C:\Windows D:\backup /MIR /R:0 /W:0 /LOG:D:\log\backup.log /NP /XJD /XJF
このコマンドのすごい所はバックアップ元のファイルを消すと、バックアップ実施時にバックアップ先のファイルも同様に削除されるというものです。
過去にバックアップしたが、現在では不要になったファイルとかが時々出てくると思います。
それをいちいちバックアップ先でも削除するというのは面倒ですし、消さないとなると無駄なファイルのせいで容量を圧迫することになります。
そしてどういったファイル/フォルダがバックアップされたかをログとして出力もしてくれます。
これでどのファイルが削除され、どのフォルダが追加されたかなどが一目でわかります。
使用方法もこのバッチファイルをたたくだけでバックアップを実施してくれるため、一瞬で実施することができます。
デスクトップ上にこのファイルを置いておき、朝パソコンを起動したときや気づいたときにクリックするだけでバックアップを実施してくれます。
一度このrobocopyコマンド記載のバッチファイルでバックアップを実施するとその便利さが分かると思いますので、ぜひ一度試してみてください。
タスクスケジューラで全自動化
ここまででも十分にバックアップを簡単に実施できるようになりました。
しかしまだファイルをクリックするという手間があります。
これを自動で実施してもらうように設定する方法についてここでは解説していきます。
全自動化はタスクスケジューラという機能を使用することで実現することができます。
ほとんどの方は使用したことはないのではないでしょうか?
私も仕事以外ではほぼ使用することはありません。
このタスクスケジューラですが、あらかじめやってほしい操作を設定しておくことで定期的に実施してくれるというとても便利な機能です。
今回ですとrobocopyを実行してくれるバッチファイルを毎日指定の時刻に実行するように設定することで、PCが起動している限り自動でバックアップ処理をしてくれます。
タスクスケジューラの登録自体もそこまで難しくありません。
Windowsキーを押して、「タスクスケジューラ」と検索します。
そしてタスクスケジューラを起動し「操作」タブ→「基本タスクの作成」を選択します。
そしてタスクの名前とそのタスクの説明を記載します。
今回ですと「名前:バックアップ」「説明:外部媒体に定期的にバックアップを実施」のように記載します。
次にバックアップを実施する頻度を設定します。
下記画像ではトリガーで「毎日」と設定し、開始日時を入力しています。
次に操作ですが、バッチファイルをたたいてほしいので「プログラムの開始」を選択します。
最後にバックアップ用のバッチファイルを選択します。
オプションは今回は設定していません。
下記画面で完了をクリックすることで登録することができます。
あとは設定した時刻になれば自動でバックアップを実施してくれます。
以降は手動でバックアップする必要がなく、自動ですべて実施してくれます。
バックアップするのに作業を一度中断したり、バックアップしなければならないという悩みからこれで解放されました。
まとめ
本記事ではrobocopyを使用したバックアップ方法について下記項目で解説してきました。
- robocopyでのバックアップ方法
- タスクスケジューラで全自動化
定期的なバックアップをすることで、何かの拍子にデータが消えてしまっても慌てることなく対処が可能となります。
しかし定期的なバックアップは面倒という方はぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。
バックアップ作業に時間をとられることまなく、業務効率アップにもつながるはずです。
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